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2025.6.5

2025 S1 ARTIST FINAL EXHIBITION開催(~6月30日(月)まで)

◆展覧会概要

『L-AIR 2025 S1 ARTIST FINAL EXHIBITION』

会期: 2025年6月1日(日)~2025年6月30日(月) 
休館日: 日曜日
時間: 10:00~17:00
会場: L-AIRアートストレージ(兵庫県姫路市花田町高木77)
入場料: 入場料自由
※本展では入場料を任意寄付制としています。いただいた寄付は展覧会運営や作家支援に役立てられます。

◆展覧会について

本展では4月より姫路市花田町高木地区で滞在制作を開始した2人のアーティスト、画家のすずきあゆみとファッションデザイナーのAnnalie van Doornの作品を展示します。

展示される作品はすべて滞在期間中に制作されたもので、初めて訪れる土地での生活や地域の工場見学、スキルラーニングをインスピレーションの源とし、彼女たちのこれまで培ってきた経験と融合することで未だ見ぬ作品が生まれました。


画家のすずきあゆみはウェットブルーで制作した3点の触れる絵画と5連の絵画を展示。普段流通していない鞣された直後の革であるウェットブルーを素材に制作された絵画は、観覧者がじかに触れることができ、そこから自然に生起してくる無邪気で素朴な感動をとおして、作品の個的実在性の中核に直接入っていくことを重要視します。絵画を「見る」だけにとどまらず、「関わる」ことによりアートは“わかる/わからない”という二元的な評価軸から外れ、触れた人それぞれの記憶や感情に静かに寄り添う存在であってほしいとの願いが反映されています。


ファッションデザイナーのAnnalie van doornは地域内に点在するタンナーから提供を受けた革を素材にジャケット、スカートを制作。彼女は江戸時代ごろオランダと姫路の間で盛んに取引のあった金唐革を現代風にアレンジし、新しいパターンを作り出すことを目指しました。提供された素材をそのまま使用するのではなく、異なった種類の革同士を接着させる技法を用い新たな柄を生み出しました。さらに、立体的なフォルムを持った衣服たちは馬の鞍からインスピレーションを受けて作られています。抽象的な形を紙に描き出し、それらをシルエットに落とし込むことでこれまでにないダイナミズムを帯びています。 

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