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2025.6.30

7月滞在スタートの25S2招へいアーティスト決定!

25 年シーズン 2(S2)の招へいアーティストとして、彫刻家の「高田 治」とアーティストの「Michaela_Fenkl(ミカエラ フェンクル)」の 2 名
を招へいすることを決定しました。滞在期間は 2025 年 7 月 1 日(火)から 9 月 28 日(日)までの約 3 か月間で、姫路の皮革文化を背景に新たな創作活動が展開されます。

招へいアーティスト
2025 年 7 月 1 日(火)~9 月 28 日(日)
高田 治
彫刻家
1985 年兵庫県加古川市生まれ。2009 年宝塚造形芸術大学大学院修了
主に金属を素材とし、陶や石などと組み合わせてつくることもある。

ステートメント
「幼い頃」は特撮ヒーローやアニメのフィギュアが好きで、その事が現在の人体像の制作の根本にある。
作家活動をはじめて 19 年、自分の中にあるつくりたいもの(人体に限らず)をさまざま形にしてきた。
その中で、技術的な面であったり、見せ方であったり、金属(鉄、ステンレス、アルミ)の特性やクセみたいなものを試行錯誤の末、ある程度自分の表現したい形やマチエールには近づいてきた気がする。
しかし、ここから先が本当の闘いである。
それは誰も見たことがない「かっこいいもの」をつくることだ。
私は常々「人形ではなく、人間をつくりたい」と思っている。
未だに満足いくものはつくれていないが「完全な人間」をつくることを目指している。

参加にあたって
私は金属を扱う彫刻家だが、私の金属と革が合体することで、絶対にかっこいいものが生まれる。

IG:https://www.instagram.com/osamu.takata/
web:https://www.osamutakata.com/

Michaela_Fenkl(ミカエラ フェンクル)
アーティスト
ミカエラ・フェンクル(1996 年 12 月 25 日生まれ)は、プラハを拠点とするチェコ出身
のアーティスト、詩人、クリエイティブディレクターです。ロンドンのミドルセックス大
学芸術学部で広告・ブランディング・PR を専攻し、学士号を取得。
表現は詩、タトゥー、デザインなど多岐にわたり、言葉が物理的な形になることに焦点を
当てています——肌からテキスタイル、声からオブジェクトへと展開されます。これまで
に 3 冊の詩集(『ForgetMeNot』『Everything Happens to Me』『Melancholic Rodeo』)を出版しており、自身の手書きフォントで自作の詩をタトゥーとして刻むことで知られています。
作品は親密で生々しく、詩を日常の中に取り入れるという強い思いに根ざしています。言葉が「身にまとう」「触れる」「共に生きる」ものとなるよう、表現の可能性を広げ続けています。

ステートメント
私の作品は、「言葉は私たちを包み、まとい、ときに変容させる力を持つ」という信念に基づいています。詩は紙の上だけにとどまるものではなく、触れられ、身につけられ、感じられる「生きた素材」であるべきだと私は考えています。手書き文字は、視覚的かつ感情的なジェスチャーとして、言葉をオブジェクト、記憶、儀式へと変化させます。肌に刻む詩も、物理的な形に埋め込まれる詩も、世界に感情を持ち運ぶ手段なのです。
私の言葉に対するアプローチには、日本の書道の精神と通じるものがあります——書くという行為に対する敬意、それが表現であり身体性であるという感覚。ひとつひとつの筆致が、ひとつひとつの言葉と同じように「意図」を宿します。この行為の即時性と親密さに私は強く惹かれています。そこでは、言葉はただ「読む」ものではなく、「体験する」ものになるのです。

参加にあたって
このレジデンシーに参加することは、まるで「神聖な何か」に一歩近づくような感覚です。新しい素材と、ゆっくりとしたリズムを通じて、ずっと内に秘めてきた自分自身の一部を見つけ出すような機会だと感じています。詩の媒体としてレザーを探求する空間を得られることにより、言葉を存在感と意味をもって携える、親密で実用的なオブジェクトを創作できると思っています。特に、地元の職人たちから学び、日常の儀式の中に詩を生かす新たな方法を見つけることを楽しみにしています。私は今、これまでとは違う自分‐‐クラフトとつながり、静かな変容によって形づくられる新たな自己‐‐に出会う瀬戸際にいるように感じています。この貴重な機会に心から感謝しています。この体験は、私の人生と芸術的ビジョンの方向性を変える力を秘めていると確信しています。

IG:https://www.instagram.com/michaelafenkl /
web:https://michaelafenkl.com/

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